参照整合性

参照整合性とは、データベースにおいて、関連するテーブル間でのデータの整合性を保つためのルール、またはその状態のことを指します。具体的には、あるテーブルの外部キーが、参照先のテーブルの主キーとして存在することを保証します。これにより、データベース内のデータの信頼性を高め、不整合やエラーを防ぐことができます。

参照整合性の重要性

参照整合性が保たれていないデータベースでは、以下のような問題が発生する可能性があります。

  • 親レコードなしの子レコード: 参照先のテーブルに存在しない主キー値を持つ外部キーが存在する状態です。これにより、関連するデータが見つからない、または誤ったデータにアクセスしてしまう可能性があります。
  • 子レコードを持つ親レコードの削除: 子レコードが存在する親レコードを削除しようとすると、子レコードが孤立してしまうため、削除ができない、または子レコードも一緒に削除されてしまう可能性があります。

参照整合性の確保方法

データベースシステムでは、参照整合性を確保するために、以下の機能や制約を提供しています。

  • 外部キー制約: テーブル作成時に外部キー制約を定義することで、外部キーの値が参照先のテーブルの主キーとして存在することを強制できます。
  • カスケード更新: 親レコードの主キー値を更新した際に、関連する子レコードの外部キー値も自動的に更新する機能です。
  • カスケード削除: 親レコードを削除した際に、関連する子レコードも自動的に削除する機能です。