コンパイラ(Compiler)

コンパイラ(Compiler)とは、プログラミング言語で書かれたソースコードを、アルゴリズムやロジックを保持したまま、コンピュータが理解できる機械語やバイナリコードに変換するプログラムのことです。

プログラム言語で書かれたコードを別の言語で書かれたコードに変換することをコンパイル(compile)と言います。

コンパイラによって生成された実行可能ファイルは、コンピュータが直接実行できる形式であり、ソフトウェアが動作する基盤となります。

コンパイラは、プログラムの効率や信頼性を高める重要な役割を果たし、多くのプログラミング言語(C、C++、Java、Python など)の開発に不可欠なプログラムです。

コンパイラの役割

コンパイラの役割は、以下の通りです。

  • 構文解析 
  • 意味解析
  • 中間表現の生成
  • 最適化
  • コード生成
  • リンキング

構文解析

構文解析(Parsing)は、ソースコードをトークン(プログラムの構成要素、キーワード、変数名、演算子)に分割し、コードの正しさを検証します。

意味解析

意味解析(Semantic Analysis)は、 ソースコードの意味や文脈を解析し、文法的に正しいかどうかを確認します。

中間表現の生成

中間表現の生成(Intermediate Code Generation)は、 ソースコードをプラットフォームに依存しない中間表現に変換します。これにより、異なるターゲットプラットフォームに対応するための基盤が整えます。

最適化

最適化(Optimization)は、中間表現の最適化を行い、プログラムの効率や速度を向上させます。

コード生成

コード生成(Code Generation)は、最適化された中間表現から、ターゲットプラットフォーム向けの機械語コードやアセンブリ言語コードを生成します。

リンキング

リンキング(Linking)は、ソースコードが複数のファイルで構成される場合、それらを1つの実行可能ファイルに結合します。